可愛げがないと捨てられた天才魔導具師は隣国でのんびり気ままな工房生活を送ることにしました!~念願の第二の人生、思う存分ものづくりライフ!~
しかし、楽しい時間はあっという間に過ぎてしまう。卒業パーティーの会場に到着したのだ。
「婚約者のいる君をエスコートしたとなると問題になるから……」
カイルは心苦しそうにそう言うと、ルシアだけ会場の正面に降ろした。
「カイルはどうするの?」
「裏のほうに回って、少し時間をずらして会場に行くよ。また、あとでね!」
カイルは軽くウインクする。
ルシアは申し訳ないと思いつつ、配慮に感謝した。
「ごめんね、カイル。そしてありがとう」
「気になるなら、あとで僕とダンスを踊ってよ」
「もちろん!」
「じゃ、またね!」
そう言うとふたりは別れた。