可愛げがないと捨てられた天才魔導具師は隣国でのんびり気ままな工房生活を送ることにしました!~念願の第二の人生、思う存分ものづくりライフ!~
しかし、ジューレ領側の山火事は収まらない。しかも、風向きがジューレ領向きということもあって、ドンドンと延焼していく。
ルシアたちは、ジューレ領とセファ領の境の木を切り、セファ領側に放水を続ける。再度延焼させないために必死なのだ。とても、他国の火事に手を貸す余裕はない。
ルシアはジューレ領に向かって駆けだそうとした。しかし、体力が限界で思わずふらつく。
カイルがルシアを背中から抱き留めた。
「ダメだ! ルシア!! 今、戻ったらまた侯爵家に捕まるよ!」
カイルに言われて、ルシアはハッとした。