可愛げがないと捨てられた天才魔導具師は隣国でのんびり気ままな工房生活を送ることにしました!~念願の第二の人生、思う存分ものづくりライフ!~
(私のためにカイルを謝らせたくない)
ルシアは切なく思う。正しいのはカイルだ。無理をとおそうとしているのはルシアのほうなのだから。
「ううん。カイルが正しいの。それに、私のためを思って言ってくれたんだもの……」
答えつつも涙が零れた。
カイルは無言で、ルシアを強く抱きしめた。
背中から感じるカイルの力強さに安心し、ルシアは静かに目を閉じた。
瞼の裏が炎が焼き付いたように赤い。
ルシアはそのまま気を失った。