可愛げがないと捨てられた天才魔導具師は隣国でのんびり気ままな工房生活を送ることにしました!~念願の第二の人生、思う存分ものづくりライフ!~

 ジワジワと瞼が上がっていく。それに数秒遅れ、口の端も上がっていく。

「……! ルシア! 目が覚めた?」

 カイルの声がかすれている。

「うん」

 ルシアの声もかすれている。山火事の煙を吸ったせいだろう。

「よかった……」

 カイルはそう言うと、床にへたり込みベッドに頭を預けた。
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