可愛げがないと捨てられた天才魔導具師は隣国でのんびり気ままな工房生活を送ることにしました!~念願の第二の人生、思う存分ものづくりライフ!~
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カイルはシグラ王国の王宮にやってきていた。
久々に父に会うためだ。
王族らしい正装で歩くカイルは珍しい。すれ違う人々が目を見張り、惚れ惚れとしたため息をつく。
王宮に住んでいた頃のカイルは、格式張った格好は避けてきた。政争に巻き込まれることを嫌い、無害だと思われるよう振る舞ってきたからだ。
「おや、久々だね。カイル」
廊下の向こうからやってきたのは、第一王子ナタンだ。オレンジよりの金髪は短く駆られている。琥珀色の瞳は好戦的だ。鍛えられた体は堂々としていた。