可愛げがないと捨てられた天才魔導具師は隣国でのんびり気ままな工房生活を送ることにしました!~念願の第二の人生、思う存分ものづくりライフ!~
「そういえば、下賤の魔導具師を囲ってるらしいな」
カイルの眉がピクリと動く。下賤の魔導具師とはルシアを差しているのだ。
「囲っているわけではありません」
頭を下げたまま低い声で答える。
「自分の家を与え住まわせて、なにが違うのか。実力もない女だと俺の魔導具師から聞いたぞ。それなのに、店まで出してやって、カイルの名があるから、店の評判が上がっているのだと。一応、俺のカードを渡したそうだが、それは副団長の独断だそうだ。女の姿に目が眩んだのだろうと魔導具師は言っていた。お前だって、遊び相手としておいているんだろ? それほどの女なら少し見て見たい気もするが、平民ではなしにならないな」
どうやら、ナタンの魔導具師は、ルシアについて虚偽の報告をしたようだ。