可愛げがないと捨てられた天才魔導具師は隣国でのんびり気ままな工房生活を送ることにしました!~念願の第二の人生、思う存分ものづくりライフ!~
カイルは苛立った。
「彼女はそんなんじゃない」
「隠さなくてもいいさ。オレだってわかる。遊び用の女も必要だ。それとも、本気だとでも言うのか?」
ナタンは鼻で笑う。
「平民なら王族の側后にもなれない。下手に夢を持たせるなよ。まぁ、飽きたらオレがもらってやるよ。少しはなにかに使えるだろう」
カイルはギュッと拳を握りしめた。自分のことを馬鹿にするのは堪えられる。しかし、愛するルシアを貶(おとし)める言い方は許しがたかった。