可愛げがないと捨てられた天才魔導具師は隣国でのんびり気ままな工房生活を送ることにしました!~念願の第二の人生、思う存分ものづくりライフ!~
手のひらに爪が食い込み、体全体からは不穏なオーラが立ちある。それなりに剣を納めた人間なら、カイルの隠しきれない怒りを宿したオーラに驚いたはずだ。
「……冗談は、おやめください」
しかし、ナタンはヘラヘラと続けた。
「まぁ、お前が平民に落ちればいいだけか。いまだって、王族の責務を果たしているわけじゃないからお似合いか」
ナタンはあざ笑いながら、ヒラヒラと手を振って歩きさる。
カイルはナタンの気配が消えたところで、拳を開いた。