可愛げがないと捨てられた天才魔導具師は隣国でのんびり気ままな工房生活を送ることにしました!~念願の第二の人生、思う存分ものづくりライフ!~

「お継姉様があまりにもレモラ様をお待たせするので、ミゼルが代わりにお慰めしておりました」

「ああ、ミゼルはルシアと違って気遣いができる。とても心優しい……まるで薔薇の妖精のようだ。そんなミゼルが俺は好ましいよ」

「ま、まぁ! レモラ様!」

 レモラはとろけんばかりの視線でミゼルを見て、ギュッとさらに抱き寄せた。

「あん、レモラ様ぁ、皆様が見て……。いけないわぁ」

「気にするな、ミゼル」

 なにごとかと周囲の人々が振り返る。

 好奇の視線が集まってくる。

「でもぉ、ミゼルはレモラ様の婚約者の妹で……どんなにお慕いしていても、許されないのです……」

 ミゼルはウルウルとした目をレモラに向ける。
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