可愛げがないと捨てられた天才魔導具師は隣国でのんびり気ままな工房生活を送ることにしました!~念願の第二の人生、思う存分ものづくりライフ!~

「大丈夫さ、そんな悲しい日々も今日で終わりにするよ。ミゼル……」

「だって、そんな、それでは、お継姉様が可哀想ですわ……」

「君はあんな女にも優しいのだな。そんなところも好きだよ」

 レモラはミゼルの髪を愛おしそうに撫でた。

(なにこの茶番)

 ルシアは呆れてふたりを眺めた。

 レモラはチラリとルシアを見て、憎々しげに吐き捨てる。

「それに比べてルシアは婚約者を平気で待たせる冷たく図々しい女だ」

 ルシアはため息をかみ殺す。

「ジューレ侯爵様から緊急の修理依頼を受けておりました。遅くなり申し訳ございません」

 ルシアは一応説明する。
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