可愛げがないと捨てられた天才魔導具師は隣国でのんびり気ままな工房生活を送ることにしました!~念願の第二の人生、思う存分ものづくりライフ!~
カイルは言われるがまま、席に着く。テーブルには温かいお茶と、たくさんの茶菓子が用意された。
(嫌われてはいない。たぶん、愛されているのだろう。でも、父という実感がない)
カイルは思う。
王宮で暮らしていたときも、月に一度はカイルを呼び寄せお茶の時間を過ごした。衣食住に差別をされたこともなく、望むことをさせてくれる。
シグラ王国ではあまり価値を見いだされていない魔導具収集も、ヒベルヌス王国への留学も反対されなかった。
カイルは感謝していたが、どうしても父と言うより、王として見てしまうのだ。