可愛げがないと捨てられた天才魔導具師は隣国でのんびり気ままな工房生活を送ることにしました!~念願の第二の人生、思う存分ものづくりライフ!~
シグラ国王はカイルの話を満足げに聞いた。理路整然としたわかりやすい説明は、辺境伯から届けられた報告書と比べても遜色はない。
(あの報告書も、もしかしたらカイルが作ったのかもしれんな)
シグラ王は思う。
カイルは、山火事の事後処理計画を立案し、提出していた。
「事後処理計画も目を通した。ジューレ領とのあいだに防火帯となる公園を作るのは良いアイデアだ。現在のジューレ領では、今後またいつ同じことが起こるかわからないからな。もちろんこちらから申し入れはするが、他国のことだ。直接なにかすることはできない。しかし、そのために魔導具の普及というのは話が飛躍すぎはしないか? 我々には魔法がある」
「しかし、魔法は使える者が限られています。そして、その者にだけ負担が多くかかる。魔導具があれば分担できるのです。それに、今回の山火事の被害があの程度で抑えられたのは、魔導具の力があったからです」