可愛げがないと捨てられた天才魔導具師は隣国でのんびり気ままな工房生活を送ることにしました!~念願の第二の人生、思う存分ものづくりライフ!~

「レモラ様ぁ。少し気が早いですぅ」

 ミゼルはレモラにしなだれかかる。

 ルシアは意気揚々と答える。

「ありがとうございます! その言葉を待っていました!」

 ルシアは内心ガッツポーズだ。

(だらしのないレモラ様の尻拭いはもうごめん! これで晴れて自由の身だわ!)

 ルシアはつけ爪をバキバキと剥がし、美しく礼をした。

「今まで大変お世話になりました。どうぞふたりでお幸せに」

 ルシアが微笑むと、レモラは怯んだ。泣いてすがることを期待していたのだ。

「……! ハン! どうせ強がりだろっ! 最後まで可愛くない女だ!!」

 レモラの声が響く。
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