可愛げがないと捨てられた天才魔導具師は隣国でのんびり気ままな工房生活を送ることにしました!~念願の第二の人生、思う存分ものづくりライフ!~

 そして、外から鍵をかける。ご丁寧にもかんぬきまでかけている音がした。ドアノブの鍵ではルシアが開けると思ったのだろう。

「私のことを見くだしているのに、そういうところはきちんとわかってるのね。謎だわ……」

 ルシアは大きくため息をつき、ベッドへ横たわった。

 大きくてふかふかのベッドだ。子爵家のものとは比べものにならない。リネンも高級もので、豪華な刺繍が刺されている。

 しばらくして用意された食事も豪勢なものだった。きっと、侯爵家のメニューと同じなのだろう。給仕をするメイドも、侯爵家のベテランだ。

 まるで、王族にでもするような持てなしに、ルシアは驚きあきれ果てる。いままで、どんなに難しい魔導具を無償で直そうともこんなもてなしを受けたことはない。
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