可愛げがないと捨てられた天才魔導具師は隣国でのんびり気ままな工房生活を送ることにしました!~念願の第二の人生、思う存分ものづくりライフ!~

「こんなことしたって、私は結婚しないのに……。でも、どうやって逃げだそう。まずは、バンクとウルちゃんを探さなきゃ」

 ルシアは大きくため息をついた。

 ルシアは侯爵家の魔導具の管理もしていたから、間取り自体はわかっている。しかし、侯爵家は広い。手当たりしだい部屋を探すわけにはいかない。

 窓から外を眺める。

(ニィは大丈夫だったかな? カイルは気がついてくれたかしら?)

 ふたりを思い出し、涙がにじむ。

(早く、魔導具工房に帰りたい)

 ルシアは思った。
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