可愛げがないと捨てられた天才魔導具師は隣国でのんびり気ままな工房生活を送ることにしました!~念願の第二の人生、思う存分ものづくりライフ!~
「ミゼル?」
ルシアが尋ねると、小さな影は身震いし、起き上がった。
「お継姉様」
「どうしたの? こんな夜更けになんであなたが侯爵家にいるの?」
ミゼルは、持ってきたランプをベッドサイドに置いた。
ふたりの顔が見えるだけの心許ない光りだ。チラチラと心細く灯が揺れている。
「今は、婚約者教育を受けるために、お母様と一緒に侯爵家でお世話になっているんです」
誇らしげにミゼルは言った。