可愛げがないと捨てられた天才魔導具師は隣国でのんびり気ままな工房生活を送ることにしました!~念願の第二の人生、思う存分ものづくりライフ!~
ガランとした部屋で、出口があるようには見えなかった。
(どういうこと? ミゼルが嘘を教えたの?)
必死にルシアを追い出そうとしていたミゼルが嘘をつくとは思えない。そもそも、ミゼルはそれほど器用ではないのだ。
「やっぱり、ミゼルには侯爵夫人には無理だったみたいだよ。ルシア。俺には君しかいないようだ」
レモラの声が響き、ルシアは振り向く。
ルシアの入ってきたドアから、レモラがやってきて後ろ手でドアを閉めた。カチリと鍵が閉まる音がした。
ルシアは閉じ込められたのだ。