可愛げがないと捨てられた天才魔導具師は隣国でのんびり気ままな工房生活を送ることにしました!~念願の第二の人生、思う存分ものづくりライフ!~
「キャー! 素敵!」
「私もこんな方にプロポーズされてみたい!」
先ほどの婚約破棄を打ち消すような祝福のムードに、レモラは気分が悪い。
「なんだ! この浮気者!! 俺という婚約者がいながら他の男に媚びを売っていたのか!!」
レモラが怒鳴る。その顔は嫉妬で赤く染まっていた。
カイルは立ち上がり、背中にルシアを守る。
「失礼なことを言うな! ルシアは僕に媚びを売ったりしなかった。僕が勝手に彼女を好きになっただけだ!!」
ルシアはカイルの大きな背中に守られて、バクバクとなる心臓を押さえている。
「ルシア! こんな平民に騙されるな! こっちへ来い!!」
ミゼルは驚きレモラを見た。
「レモラ様!? なにを言ってるの? 私が婚約者でしょ?? お継姉様のことなんかどうでもいいでしょう!!」
パーティー会場は大騒ぎだ。