可愛げがないと捨てられた天才魔導具師は隣国でのんびり気ままな工房生活を送ることにしました!~念願の第二の人生、思う存分ものづくりライフ!~

 ルシアはなにがなんだかわからない。

(いったい、なにが起こってるの? カイルが私を好き? 本気で? 嘘じゃなくて?)

 いつも真面目で誠実なカイルが、こんな場面で嘘をつくとは思えない。しかし、カイルが自分が好きだというのも信じられない。そんなそぶりは見たことがなかったからだ。

(カイルのことだもの、なにか理由があるのよね?)

 そう考えて、ルシアはハッと気がついた。

(そうだ! きっと私を不憫に思って助け船を出してくれてるんだわ! だったら、私も話を合わせないと!)

 ルシアはそう理解し、礼を言う。

「カイル、ありがとうございます」

「もちろん、すぐに答えをくれとは言わないよ。でも、僕を候補のひとりとして考えてほしいんだ」

 カイルはいつもの口調で優しく微笑んだ。
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