可愛げがないと捨てられた天才魔導具師は隣国でのんびり気ままな工房生活を送ることにしました!~念願の第二の人生、思う存分ものづくりライフ!~

「でも、屋敷内の通路なんて……」

「それは、ニィのおかげだよ」

 ニィがヒョッコリと顔を出す。

 そして、ニッと白い歯をむき出しにして、親指を突き立てた。首元にはルシアの緑のスカーフを巻いている。

「ニィ! ありがとう! ニィ!!」

 ルシアはボロボロと涙を流す。

 滂沱の涙は真珠のように転がり落ち、ウルカヌスの青い石を濡らした。
< 376 / 458 >

この作品をシェア

pagetop