可愛げがないと捨てられた天才魔導具師は隣国でのんびり気ままな工房生活を送ることにしました!~念願の第二の人生、思う存分ものづくりライフ!~
(やっぱりそうね! 答えをここで求めないのがその証拠よ。逃げ場を作ってくれるなんて、カイルって頼りになる!)
ルシアはそう思い、穏やかに微笑み返す。
「わかりました。ゆっくり考えさせてください」
そう答えつつ、カイルに「この答えで大丈夫よね?」と目配せする。
カイルは不思議そうな顔をした。ルシアのアイコンタクトの意味がわからなかったのだ。
キャーと歓声があがり、カイルはあたりを見回した。
「とりあえず、今日はパーティーどころじゃなくなったね、送っていくよ」
カイルはそう言うと、ルシアをさりげなくエスコートする。
ルシアはホッとひと息つき、素直に身を委ねた。
「ルシアとダンスができなかったのは残念だけど」
カイルは不貞腐れるように、唇をちょっと突き出す。