可愛げがないと捨てられた天才魔導具師は隣国でのんびり気ままな工房生活を送ることにしました!~念願の第二の人生、思う存分ものづくりライフ!~
それが駄々っ子のようだ。ルシアはこんな少年っぽいカイルが可愛いと思う。
「ダンスならいつでもどうぞ」
「絶対、約束だよ」
ふたりは微笑み合いながら、歩き出す。
「待て、ルシア! 逃げる気か!!」
後ろではレモラが叫んでいる。
「レモラ様! ルシアなんか放っておきましょう? もう婚約者じゃないのだからぁ」
ミゼルが甘い声で甘えている。
ルシアは振り返らずに、会場をあとにした。