可愛げがないと捨てられた天才魔導具師は隣国でのんびり気ままな工房生活を送ることにしました!~念願の第二の人生、思う存分ものづくりライフ!~
ルシアがカイルの馬車で屋敷に戻ると、使用人たちは目をむいた。
子爵家の使用人たちは、すべて継母の言いなりでルシアを思いやるものはいない。
ジューレ侯爵家のものよりも豪華な馬車が横付けされ、誰が来たかと思えば、降りてきたのがルシアだったのだ。
慌ててローサを呼びに行く。
ローサは信じられないような顔をして様子を見にいく。そして、ルシアをエスコートする貴公子を見てローサはわなないた。
趣味の良い服装に、上品な身のこなし。どうみても、レモラより格上の男性に見えたのだ。
「ルシア! これはどういうこと? あなたはレモラ様の婚約者でしょう! このような方にご迷惑をおかけするなんて、身の程知らずにもほどがある!」
荒ぶるローサを見てカイルは微笑んだ。