可愛げがないと捨てられた天才魔導具師は隣国でのんびり気ままな工房生活を送ることにしました!~念願の第二の人生、思う存分ものづくりライフ!~

「ありがとう、ルシア」

 カイルの目尻に光る涙がたまっている。

 潤んだ青い瞳で微笑むカイル、朝露を抱いて咲く青い薔薇のようだ。

 ルシアはその美しさに思わず見蕩れた。

(それに、カイルが喜ぶと私まで嬉しくなっちゃう。なんだか、世界中に薔薇が咲き乱れているみたい)

 ボゥっと見蕩れるルシアに気がつき、カイルは小首をかしげた。

 それがまたあざといのだ。
< 439 / 458 >

この作品をシェア

pagetop