可愛げがないと捨てられた天才魔導具師は隣国でのんびり気ままな工房生活を送ることにしました!~念願の第二の人生、思う存分ものづくりライフ!~
「『ルシアは嫌がるかもしれないけれど、シグラ王国で爵位を授かったら、ファクト家に籍を戻すのはどうだい? 平民だとカイル様との結婚が難しくなるかもしれないからね』……だと」
「お父様ったら、気が早いんだから……。ねぇ、カイル?」
ルシアは顔を真っ赤にしてカイルを見る。
「僕にすればお義父様の申し出はとてもありがたいけど……。ルシアはいや?」
カイルが首を傾げる。
「え……う……」
子犬のような瞳で尋ねられ、ルシアは思わず目を逸らす。