可愛げがないと捨てられた天才魔導具師は隣国でのんびり気ままな工房生活を送ることにしました!~念願の第二の人生、思う存分ものづくりライフ!~
「『カイルと結婚したいから早くしろ』って書くべきだろう?」
ウルカヌスが偉そうに答える。
「ウルちゃん、変なこと言わないの!」
「変なことではないぞ」
「たしかに変なことじゃないけど、なんていうか、手紙にそぐわないっていうか……ああ、全然まとまらない」
バンクも会話に混ざった気分でキキキと主張する。
賑やかなルシアたちの様子に、カイルは満足げに目を細めた。穏やかで温かい日常がここにはあった。
(本当に幸せだ)
カイルは思う。