先輩!
「わたしはデートでちょっぴり期待しちゃってました。でもキスだけで帰っちゃうから寂しかった」

ちらり、先輩の目線だけがこっちを向いた。


「今日の下着、例のあれです」

「どんなの?」

「あ、喋った」

「喋ってねえよ」

「かわいいんですけどエッチなんです。人生初、紐パンとやらを買いました」

「ガチか!紐?」

完全にこっちを向いた先輩が、「いや別に」とまだツンツンしてる。


どうしよう。先輩がかわいくって仕方ない。

わたし、好みのタイプとかよくわからなかったけど、普段の先輩とのギャップがすごい好きかもしれない。


「翔くん。キスしたい」

わたしから顔を寄せると、先輩がこっちを向いて動かないでいてくれた。

わたしから、ほんの少し触れた唇は、後頭部に回った手に抑え込まれ、食べられそうなそれに変わった。
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