先輩!
「俺もう入れたい。早く出よ」

そう言って立ち上がろうとする先輩の腕をつかんで引き留める。


「ちょっとそこに座って?」

ふらつく足を踏ん張って立ち上がり、めいっぱい腕を伸ばしてボディソープをワンプッシュ。もうワンプッシュ。


穂乃果さんに恥を忍んで相談したのだ。お風呂で先輩に気持ちよくなってもらうにはどうしたらいいですか?と。


その時の、ど直球の教えが頭を駆け巡る。


「ボディソープでしごけ!マシュマロおっぱいで挟め!」


それを、実践した。


経験豊富な先輩に、いつもしてもらうばっかりでは満足してもらえない。わたしも気持ちよくなってもらいたい!


「え?」と驚く先輩にキスをする。拙い私の動きじゃよくないかもしれないですけど、ちょっとでも気持ちよくなって欲しいんです。


「芽衣、ヤバい、芽衣っ」


薄目を開けて先輩の表情を確認する。

眉根を寄せ、苦しそうな表情の先輩が、重なり合う唇の隙間からため息をこぼす。

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