先輩!
「芽衣?」

「ん、」

開こうとしても全く開かない目。先輩がするすると頭を撫でてくれるのが心地よくて、余計眠気を誘う。

怖いくらい幸せだなあと、夢うつつでぼんやりと考えていた。


毎朝目が覚めて先輩がいて。

おやすみなさいも先輩と。

いってらっしゃいおかえりなさいのキスをする。


先輩が出張でいない日は、虎太郎や野口さんが家まで送ってくれて。先輩は宿泊先から必ずビデオ通話をかけてくれる。

でも先輩がいなくて寂しくて「早く帰ってきて」とわがままを言ってしまう。


先輩の温もりを素肌に感じながら、ずっとこの幸せが続きますようにと祈った。


「芽衣?」

「・・・はい?」

「ずっと一緒にいような」

「・・・うん…」

「もう芽衣のいない人生は考えられない」


先輩の声が遠くなり、深い眠りに落ちた。




(このまま一緒に暮らさない?...おーいもう寝た?

…おやすみ…愛してる)

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