先輩!
【今日はそこまで遅くならないと思う】
【ほんと?やった。今日不動産屋行かないことにした】
【わかった。帰って話そう】
【うん。気をつけて帰ってね。また新幹線の時間教えてね】
昼過ぎに送った最後のメッセージは、既読になっていなかった。
ときどき聞こえる単語に、目眩がした。
聞き間違いであって欲しいと願いながら、「芽衣…」と声をかけてきた虎太郎の表情を見て、間違えではないと思い知らされる。
『事故』
『大型トラック』
『病院』
目の前が真っ暗になった。