先輩!
こんな荒れた中学校のせいで、芽衣との仲が壊れるくらいなら、教師を辞めてやるって思ってた。
芽衣にこんな自分を見せるのが情けなくて、なるべく顔を合わせないように、帰宅をわざと遅くした日も、必ず晩御飯を作って待っていてくれていた。
料理が苦手な芽衣が、一生懸命作ってくれた晩御飯なのに、がんばって食べようと思っても、全く喉を通らなかった。
そのくらい、精神状態が限界に来ていた。
見かねた芽衣が俺に言った言葉、覚えてる?
玲央が辛いなら辞めていいと思う。でも昔からの夢だった教師を辞めること、後悔しない?
俺は芽衣のこの言葉で、教師を続けることに決めた。
そして、芽衣と距離を置くことも。
これ以上、芽衣に弱い所を見せられない。こんなかっこ悪い所を見せ続けて嫌われる前に、芽衣と離れないといけない。
俺が落ち着いたら、芽衣を迎えに行こう。
もう、絶対離れない。
付き合い始めてから何年経っても、芽衣に対する気持ちが変わらず大きすぎて、誤ってしまった。
別れてからも、まだ本来の状態に戻ってないのに、どうしても芽衣に会いたくなって、会う度に抱いて、抱くことで気持ちを伝えようとした。
それに芽衣が応じてくれるから、芽衣がまだ俺のもので居てくれてると思っていた。
実際の芽衣は、前に進もうとしていたのに。芽衣の変化に気づきもしなかった。