先輩!
泣くな。泣くな。
「わたし、前に進みたくて、だから玲央と話がしたくて、えっと、」
玲央の目がまっすぐ見れない。無意識に夜景に目をやったらしいのだけれど、滲にじんでかすんでいる。
「これは受け取れない。ごめんなさい」
大丈夫。泣かずに言えた。
指輪の入った箱を返そうと伸ばした手を両手で掴まれる。ひどく冷たいけれど、優しく包むように。
「芽衣泣くなよ。理由聞いてもいい?」
一粒目が零れると、もう歯止めがきかなかった。次から次へと零れる涙は、私たちの思い出の数より多いだろうか。
玲央が背中を撫でてくれるから、余計に溢れて止まらない。
「わたし、前に進みたくて、だから玲央と話がしたくて、えっと、」
玲央の目がまっすぐ見れない。無意識に夜景に目をやったらしいのだけれど、滲にじんでかすんでいる。
「これは受け取れない。ごめんなさい」
大丈夫。泣かずに言えた。
指輪の入った箱を返そうと伸ばした手を両手で掴まれる。ひどく冷たいけれど、優しく包むように。
「芽衣泣くなよ。理由聞いてもいい?」
一粒目が零れると、もう歯止めがきかなかった。次から次へと零れる涙は、私たちの思い出の数より多いだろうか。
玲央が背中を撫でてくれるから、余計に溢れて止まらない。