先輩!
「付き合いたいと思ってる人がいる」

「・・・どんなやつ?」

「会社の先輩。好きって言ってくれて、」

「好きって言われて意識して好きになったってこと?」

「うん。そんなのすぐ冷めるかもしれないってわかってる。でも先輩のこと尊敬してるし、一人の人間として大好きだから、もし付き合ってすぐダメになったとしても、わたしはそれで後悔しない」


わたしはちゃんと喋れただろうか。

玲央に気持ちが伝わっただろうか。

玲央のことは、今でも大好きだ。でもあの頃とは変わってしまった。


「俺なんであの時芽衣を手放したんだろう」


玲央の声が震えていた。
< 58 / 371 >

この作品をシェア

pagetop