先輩!
「お邪魔します」


わ、すごく先輩の家だ。

先輩のマンションは、広々としたワンルームだった。本当に、全然片付いてるんだけど、ちゃんと生活感のある部屋だった。

「ちょっと片付けるから適当に座ってて。心の乱れは部屋の乱れだな。最近余裕なくて。普段はもっとちゃんとしてるって言い訳させて」

「全然片付いてますよ。ちゃんと生活されてる部屋って感じします」

「なんだそれ」


大きな黒いソファーにダークブラウンの木目調ローテーブル。ソファーの背もたれにはルームウエアが無造作に掛けられていて、テーブルの上のマグカップと一緒に先輩が回収する。

壁掛けタイプのテレビとスピーカー。キッチンには調理器具が掛けられているし、調味料が整頓して並べられている。

セミダブルかな、少し大きめのベッド。その近くに、加湿器か空気清浄機かも置かれている。黒とグレーでシックに統一されたおしゃれな部屋。

先輩はキッチンに立って、買って帰ったデリを広げ始めたので、隣に行ってお手伝いをする。


「あ、先にこれ開けていい?」

「はい」

かわいいけどどうなってんだ?と先輩が、プレゼントを解いていく。なんだか恥ずかしい。ドキドキする。
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