あの頃のきみに栞を。今のきみに僕を。〜夢はきみと結婚すること〜

誠くんのお家にお邪魔して一緒に遊んだり、ご飯を食べたりして親の仕事が終わるのを待っていた。


「いつも夜遅くまでごめんね。迷惑じゃない?」

「全然!誠も嬉しそうだし、賑やかで楽しいわ」


と、迎えに来た私のお母さんと誠くんのお母さんはいつも同じ言葉を交わしていた。


誠くんのお母さんは料理が得意でよくご馳走してくれた。


本当に誠くんとはいつも一緒だった。

人見知りだった誠くんはいつも私の後ろに隠れて私以外の子とは遊んでいなかった。


いつも私の後ろにいたので私が少しトイレとかで居なくなると、ビクビクして今にも泣き出しそうな顔をしていたので、周りの子達によく揶揄われたりすることも多かった。
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