愛なき政略結婚は愛のはじまりでした
「じゃあ、お義兄さんに迎えにきてもらえばいい。ここの住所伝えていいから、すぐにお義兄さんに連絡しよう」
しかし、それも今の雅にはできなかった。
「……だめ。できないの。連絡先がわからないの……お義母さまにすべて消されてしまって……」
「なっ!? 信じられない! あんまりじゃないか!」
誠一郎は本当に信じられないという表情をして激しい怒りを見せている。あまりの憤慨ぶりに雅が驚いていれば、誠一郎はその勢いのまま、恐ろしいくらいの行動力を見せてきた。
「大丈夫。僕がわかるから。今すぐ連絡しよう!」
自分の携帯電話を取り出し、本当にもう今すぐにでも電話をかけようとしている誠一郎を雅は慌てて止める。
「待って! 今日は大事な打ち合わせがあるみたいなの。だから、その邪魔はしたくない」
「こんな大変な目に合っているんだから、今はそんなこと気にしなくていいよ。出られないなら出られないでちゃんと対応してくれるさ。だから、すぐに連絡したほうがいい」
「いいえ。清隆さんのお仕事の邪魔をしたくないの。お願い」
清隆は今日時間が取れないことを何度も詫びてくれていたのだ。余程大事な仕事なのだとわかる。だから、どうしてもその邪魔はしたくなかった。
しかし、それも今の雅にはできなかった。
「……だめ。できないの。連絡先がわからないの……お義母さまにすべて消されてしまって……」
「なっ!? 信じられない! あんまりじゃないか!」
誠一郎は本当に信じられないという表情をして激しい怒りを見せている。あまりの憤慨ぶりに雅が驚いていれば、誠一郎はその勢いのまま、恐ろしいくらいの行動力を見せてきた。
「大丈夫。僕がわかるから。今すぐ連絡しよう!」
自分の携帯電話を取り出し、本当にもう今すぐにでも電話をかけようとしている誠一郎を雅は慌てて止める。
「待って! 今日は大事な打ち合わせがあるみたいなの。だから、その邪魔はしたくない」
「こんな大変な目に合っているんだから、今はそんなこと気にしなくていいよ。出られないなら出られないでちゃんと対応してくれるさ。だから、すぐに連絡したほうがいい」
「いいえ。清隆さんのお仕事の邪魔をしたくないの。お願い」
清隆は今日時間が取れないことを何度も詫びてくれていたのだ。余程大事な仕事なのだとわかる。だから、どうしてもその邪魔はしたくなかった。