三十路アイドルはじめます
31.こんなに会うなんて運命かも⋯⋯(雄也視点)
1ヶ月前、僕、渋谷雄也は衝撃的に梨田きらりに恋をした。
忙しさに恋の仕方なんて忘れていたのに、そもそも恋は落ちるものだったと気がついた。
きらりさんを初めて見た時は、病院の広場で呆然と立っていて心配になった。
しかし、彼女は次の瞬間には周りの視線を集めてキラキラと歌い踊っていた。
その姿に心が揺れ動くと同時に、彼女のことが心配になった。
家まで送ると言って、彼女を車に乗せると突然に彼女は車を降りた。
衝動的に髪を切り、店から出た時彼女は泣いていた。
俺は彼女が躁鬱状態にあると診断した。
俺は彼女が衝動的に命をたったりしないか心配になり、彼女のカバンにGPSを仕込んだ。
彼女に今まで味わったことのない恋心を感じていた俺は彼女にプロポーズをした。
その時は全く俺に気がなかった彼女だが、毎日のように顔を合わせる内に心を開いてくれるようになった。
「こんなに会うなんて運命かも⋯⋯」
ふと彼女が呟いた言葉に、俺はそのまま彼女と偶然の出会いを装って会い続けようと魔が差した。
彼女の心が回復して、自殺の心配がなくなってもGPSをカバンから取り出すことはしなかった。
「偶然の出会い」による「運命」を感じることで、彼女の俺への気持ちが作られてくのを感じてしまったからだ。
彼女は見た目のクールな感じとは異なり、少女のような乙女心を持った子だった。
為末林太郎と彼女のデート報道が出た時には心配した。
彼は僕の親友の弟で、彼が15歳の時に彼の送別パーティーで会ったことがあった。
モデルのような年上美女に囲まれてチヤホヤされて、「日本の女は飽きた」なんて言ってる生意気な子だった。
彼はステディーな彼女も作らず、適当な付き合いしかしないと聞いていた。
彼の兄である俺の親友は、彼とは真逆の性格で真面目だった。
そして、自分より優秀で何の責任も持たず自由な弟を羨み劣等感に苦しんでいた。
そんな身近な人間の苦しみにも気づかず、「金髪美女と遊んできます」と宣言してアメリカに渡ったのが林太郎くんだ。
僕はそんな彼と噂になったきらりさんのことが心配になり、家を訪ねると既に手の早そうな彼が彼女の部屋に入り込んでいた。
忙しさに恋の仕方なんて忘れていたのに、そもそも恋は落ちるものだったと気がついた。
きらりさんを初めて見た時は、病院の広場で呆然と立っていて心配になった。
しかし、彼女は次の瞬間には周りの視線を集めてキラキラと歌い踊っていた。
その姿に心が揺れ動くと同時に、彼女のことが心配になった。
家まで送ると言って、彼女を車に乗せると突然に彼女は車を降りた。
衝動的に髪を切り、店から出た時彼女は泣いていた。
俺は彼女が躁鬱状態にあると診断した。
俺は彼女が衝動的に命をたったりしないか心配になり、彼女のカバンにGPSを仕込んだ。
彼女に今まで味わったことのない恋心を感じていた俺は彼女にプロポーズをした。
その時は全く俺に気がなかった彼女だが、毎日のように顔を合わせる内に心を開いてくれるようになった。
「こんなに会うなんて運命かも⋯⋯」
ふと彼女が呟いた言葉に、俺はそのまま彼女と偶然の出会いを装って会い続けようと魔が差した。
彼女の心が回復して、自殺の心配がなくなってもGPSをカバンから取り出すことはしなかった。
「偶然の出会い」による「運命」を感じることで、彼女の俺への気持ちが作られてくのを感じてしまったからだ。
彼女は見た目のクールな感じとは異なり、少女のような乙女心を持った子だった。
為末林太郎と彼女のデート報道が出た時には心配した。
彼は僕の親友の弟で、彼が15歳の時に彼の送別パーティーで会ったことがあった。
モデルのような年上美女に囲まれてチヤホヤされて、「日本の女は飽きた」なんて言ってる生意気な子だった。
彼はステディーな彼女も作らず、適当な付き合いしかしないと聞いていた。
彼の兄である俺の親友は、彼とは真逆の性格で真面目だった。
そして、自分より優秀で何の責任も持たず自由な弟を羨み劣等感に苦しんでいた。
そんな身近な人間の苦しみにも気づかず、「金髪美女と遊んできます」と宣言してアメリカに渡ったのが林太郎くんだ。
僕はそんな彼と噂になったきらりさんのことが心配になり、家を訪ねると既に手の早そうな彼が彼女の部屋に入り込んでいた。