籠の中の鳥 〜囚われの姫と副総長〜
「そうやって抵抗されるほうが、逆に燃えちゃうんですけど」


首を右へ左へと振って裕一くんのキスを拒もうとしていたけれど、裕一くんに片手でわたしの両手首を捕らえられ、空いたもう片方の手がわたしの顎に添えられる。


…やだっ、こんなの…。

好きでもない相手に…無理やりなんてっ。


逃げ場のない状況で、裕一くんの唇が迫ってくる。


だれか…。

だれか、助けて…!!


わたしはギュッと目をつむり、心の中で叫んだ。


――すると、そのとき。


「てめぇ…、裕一!そこでなにしてやがるっ!」


突然そんな声が響き、はっとして目を開けた。

見ると、血相を変えた玲が一目散に突っ走ってくる。


そんな玲を見て、顔をこわばらせた裕一くんの動きがピタリと止まる。


「いいから、さっさと美鳥から離れろ!!」
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