籠の中の鳥 〜囚われの姫と副総長〜
玲はそう言って、部屋から出ていった。


今日1日でいろんなことがあった。


病院でRISEのメンバーに会って、好き勝手に言われて傷ついて――。

でも、そんなわたしを敵であるはずの玲が守ってくれた。


それだけじゃない。

その帰り、車にひかれそうになったわたしを身を(てい)してかばってくれた。


裕一くんに襲われそうになったときだって、一目散に駆けつけてわたしを救ってくれた。


どうしてそこまでして――。


わたしが十座の妃候補だから…?

それを守ることが、RULERの副総長として当たり前のことなの?


それなら、わたしじゃなくても妃候補No.1の茉莉花さんにだって同じことをするの?


玲は…、だれの味方?


わたし…?

…それとも、十座?


玲がなにを考えているか、…わからないよ。
< 156 / 440 >

この作品をシェア

pagetop