籠の中の鳥 〜囚われの姫と副総長〜
* * *



それからは、何事もなく数週間が過ぎた。


今日もいつも通り授業を終え、部屋に戻ってきたときのこと――。

ふと、隣の部屋から物音がした。


隣の部屋とは、もう1人の妃候補である茉莉花さんの部屋だ。

いつもなら人のいる気配すらないけれど、わたしがここへきて初めて物音を聞いた。


ずっと、茉莉花さんとは話してみたいと思った。

このRULERにいる、わたし以外の唯一の女の子だから。


なにを思ってここにいるのか。

それを一度聞いてみたかった。


わたしはすぐさま、隣の部屋へと向かう。


コンコンッ

「だれ?」


わたしがノックをすると、すぐに返事が返ってきた。


「し…、失礼します…」


わたしはおそるおそるドアを開ける。

すると、窓際にいた茉莉花さんがくるりと振り返る。
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