籠の中の鳥 〜囚われの姫と副総長〜
わたしは、“十座を取り合う敵”ではないと認識されたのだろう。
「まあ、十座があたしを『本命の妃』に選ぶときがきたら、No.2のあなたなんて用済みだからもう少し辛抱しなさい」
『本命の妃』とは、妃候補から選ばれた十座の妻になる人のことを意味する。
やっぱり茉莉花さんは、そのポストを狙っている。
「もしかしたら、それまでに新しい妃候補が現れてNo.2さえも外されるかもね。そうなるように祈っておいてあげる」
「…はい、ありがとうございます」
わたしは苦笑いを浮かべる。
茉莉花さんの部屋を出て、わたしは自分の部屋へと戻った。
茉莉花さんへ対する十座の溺愛ぶりを見ていたら、茉莉花さんが本命の妃に選ばれるのは時間の問題だろう。
十座はわたしのことなんて、世話は他人に任せた同じ家に住んでいるただのペットくらいにしか思っていないはず。
「まあ、十座があたしを『本命の妃』に選ぶときがきたら、No.2のあなたなんて用済みだからもう少し辛抱しなさい」
『本命の妃』とは、妃候補から選ばれた十座の妻になる人のことを意味する。
やっぱり茉莉花さんは、そのポストを狙っている。
「もしかしたら、それまでに新しい妃候補が現れてNo.2さえも外されるかもね。そうなるように祈っておいてあげる」
「…はい、ありがとうございます」
わたしは苦笑いを浮かべる。
茉莉花さんの部屋を出て、わたしは自分の部屋へと戻った。
茉莉花さんへ対する十座の溺愛ぶりを見ていたら、茉莉花さんが本命の妃に選ばれるのは時間の問題だろう。
十座はわたしのことなんて、世話は他人に任せた同じ家に住んでいるただのペットくらいにしか思っていないはず。