背伸びして、君とありったけのキスがしたい。




「(な、なにこの大音量……!)」


お店の中にいる人の多さに驚いたのも束の間、激しいストロボと大音量の音楽に思わず足がすくんだ。


慣れた様子で飲み物を取りにいく綺良ちゃんに追いつけない。



あたりを見渡すと、友達同士で遊びに来ているグループや、カップルでお酒を嗜んでいる人たちがいる。


ステージの周りにいる人はみんなリズムに乗って手を振りながら楽しんでいる。





「(別の世界に来たみたい……)」


「──里緒!はいこれ、飲み物!オレンジジュース好きだったよね!」


「ありがとう綺良ちゃん!」



ひたすらキョロキョロしていた私に、綺良ちゃんがきれいなグラスに入った飲み物を持ってきてくれた。


彼女がここに来ると、途端にたくさんの人達の視線が一気に集まるのが分かった。



綺良ちゃんはどこにいても輝いて見える。


背も高くて細くて、私の憧れの人。





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