クズで冷徹な御曹司は、キケンな沼です
「それって、…………ん?」
瞬間、窓の外に写る景色に釘付けになった。
だって目の前に広がる景色は――
「お、お城……⁉」
高い塀に囲まれていても、中にそびえたつ建物がハッキリ見える。それくらい建物が高く、大きい……。いったい何階あるの⁉
「これが時山家ですよ」
「や、やっぱり⁉ そうかなとは思ってました……。でも想像を絶するというか」
長い距離を車で走り、門前へ到着する。
何かのパレードが出てきそうなほど、ずらっと横に長い門。建物のスケールが桁違い。
「さすが、天下の時山家ですね……」
「凪緒様、堂々としてくださいね。あなたは響希様の婚約者なのですから。では、ご武運を」
「え⁉」
一緒に行ってくれないの⁉
さすがに一人じゃ心細すぎるよ、安井さん!
ドアを開けてくれた安井さんは、私の背中をポンと軽く叩く。
「私はただの秘書、中に入る資格はありません。それが出来るのは凪緒様だけです」
「そ、そんな……」
瞬間、窓の外に写る景色に釘付けになった。
だって目の前に広がる景色は――
「お、お城……⁉」
高い塀に囲まれていても、中にそびえたつ建物がハッキリ見える。それくらい建物が高く、大きい……。いったい何階あるの⁉
「これが時山家ですよ」
「や、やっぱり⁉ そうかなとは思ってました……。でも想像を絶するというか」
長い距離を車で走り、門前へ到着する。
何かのパレードが出てきそうなほど、ずらっと横に長い門。建物のスケールが桁違い。
「さすが、天下の時山家ですね……」
「凪緒様、堂々としてくださいね。あなたは響希様の婚約者なのですから。では、ご武運を」
「え⁉」
一緒に行ってくれないの⁉
さすがに一人じゃ心細すぎるよ、安井さん!
ドアを開けてくれた安井さんは、私の背中をポンと軽く叩く。
「私はただの秘書、中に入る資格はありません。それが出来るのは凪緒様だけです」
「そ、そんな……」