クズで冷徹な御曹司は、キケンな沼です

私の両足の間に、片膝を立てた先輩の足が割り込んで来た。必然的に、先輩の太ももに座る形となる。

すると、なんとなんと。先輩は私を支えながら、さっき言った「お仕置」を開始した。

グイッ


「ん、ぁ……っ!」

「誰が座っていいって言った? 座るの禁止。

じゃないと、ほら。俺の足が悪いことするかも」

「――~っ」


先輩の足が、私の弱いところに当たりそうでこわい。

触れたら最後、ゾクゾクが止まらない気がして……。学校と言うことも忘れ、自分が淫れそうでこわい。

……というのに、キスの雨は止まない。

むしろ私が羞恥心にさいなまれているのを知った上で、先輩がキスを楽しんでいるように見えた。


「俺と目を合わせて、凪緒」

「む、り、です……っ」

「無理でもやる」

「そんな、んぅっ」


言い返したくても、喋らせてくれない。先輩のキスが、絶妙なタイミングで邪魔してくる。

これ以上は、もう――!
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