極上ドクターは再会したママとベビーを深い愛で包み込む
「子どもが……いるのか?」
心底驚いた様子の声色で呟いた拓海さんは、拓斗の目線までしゃがんだ。ハッとしたときにはもう遅かった。
「『たかなしたくと』?」
名札をつけっぱなしだったのを見られてしまったのだ。拓海さんは確信を持った目で私を見上げる。
「この子は俺の子だな?」
「ち、ちがいま……」
「苗字が小鳥遊のままだし、俺と同じ拓の字が入ってる」
閉口した。少しだけでも拓海さんとの繋がりを持たせたくて『拓』を入れたのだけれど、それがきっかけでバレてしまうなんて。拓海さんに拓斗の存在を知られてはいけなかったのに。
黙っていると、拓斗が私と拓海さんを交互に見た。
「ママぁ、このひとだあれ?」
拓斗は不思議そうに問いかけてくる。『知らないおじさんだよ』などと言うことはできず視線を彷徨わせていると、拓海さんが口を開いた。
「拓斗くん、俺は拓海って言うんだ」
「たくみ……くん?」
「はは、『くん』なんて歳じゃないんだがな。拓斗くんは何歳?」
拓斗は指を折って四本にする。
「よんさい!」
「そうか。もうお兄ちゃんだな」
頭を撫でられた拓斗は嬉しそうにはにかむ。
「ママと少しお話がしたいんだ。いいかな?」
「うん、いいよ」
拓海さんに『お兄ちゃん』と言われたことで嬉しくなったのか、拓斗はあっさりこくんとうなづいた。拓斗が了承した以上、逃げることはできない。
「拓斗、ママはここにいるから、お友達と遊んでおいで」
「うん」
拓斗は砂場のほうへと駆け戻って行く。それを見届けて、二人でベンチに腰を下ろした。
心底驚いた様子の声色で呟いた拓海さんは、拓斗の目線までしゃがんだ。ハッとしたときにはもう遅かった。
「『たかなしたくと』?」
名札をつけっぱなしだったのを見られてしまったのだ。拓海さんは確信を持った目で私を見上げる。
「この子は俺の子だな?」
「ち、ちがいま……」
「苗字が小鳥遊のままだし、俺と同じ拓の字が入ってる」
閉口した。少しだけでも拓海さんとの繋がりを持たせたくて『拓』を入れたのだけれど、それがきっかけでバレてしまうなんて。拓海さんに拓斗の存在を知られてはいけなかったのに。
黙っていると、拓斗が私と拓海さんを交互に見た。
「ママぁ、このひとだあれ?」
拓斗は不思議そうに問いかけてくる。『知らないおじさんだよ』などと言うことはできず視線を彷徨わせていると、拓海さんが口を開いた。
「拓斗くん、俺は拓海って言うんだ」
「たくみ……くん?」
「はは、『くん』なんて歳じゃないんだがな。拓斗くんは何歳?」
拓斗は指を折って四本にする。
「よんさい!」
「そうか。もうお兄ちゃんだな」
頭を撫でられた拓斗は嬉しそうにはにかむ。
「ママと少しお話がしたいんだ。いいかな?」
「うん、いいよ」
拓海さんに『お兄ちゃん』と言われたことで嬉しくなったのか、拓斗はあっさりこくんとうなづいた。拓斗が了承した以上、逃げることはできない。
「拓斗、ママはここにいるから、お友達と遊んでおいで」
「うん」
拓斗は砂場のほうへと駆け戻って行く。それを見届けて、二人でベンチに腰を下ろした。