極上ドクターは再会したママとベビーを深い愛で包み込む
「今は、拓斗とふたりで楽しく生活しているんです。だから……」
「すぐにじゃなくていい。まずは拓斗くんに俺のことをゆっくり知ってもらいたいと思う。嫌か?」
 拓海さんは窺うように私を上目遣いで見た。
 突然のことでうまく頭を整理できない。頑なに嫌だと拒むほどの気持ちがあるわけではない。むしろ拓海さんへの想いが心の奥で燻っていたのは事実なのだ。けれど、拓斗の気持ちが最優先だ。拓斗が嫌がるようなら、拓海さんの申し出は断ることにしよう。
「わかりました」
 ちょうど『夕焼け小焼け』の音楽が流れた。十八時の合図だ。
 お友達と遊んでいた拓斗がこちらに駆けてくる。
「ママーおはなしおわり?」
「うん、終わったよ」
 拓海さんはかがんで拓斗に声をかける。
「拓斗くん、また会いに来てママと三人でお話ししたいんだ。いいかな?」
「うん、いいよ」
 拓斗は嫌がる様子などなくあっさりとうなづき、私は拍子抜けしてしまった。それから、拓海さんと連絡先の交換をして別れた。

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