極上ドクターは再会したママとベビーを深い愛で包み込む
 まずはトランポリンに乗った。院内保育園にトランポリンはないため、初めての体験だ。
 休日のため、そこそこ混んでいる。他の子が飛ぶと拓斗のほうまで揺れの波がきて、なかなか立っていられない状態だけれど、本人は楽しそうにキャッキャッとはしゃいでいる。
 次は滑り台。滑って、並んで、登って、滑るのを繰り返す。いつも行く公園のものよりレーンが長めで、少しくねっているのが面白いらしい。
 こういうのを怖がらずにやれるのは昔からのことで、私とは真逆の性格だな、と思う。
 つまり、やっぱり拓海さん似なんだろうか。
 拓斗を見守りつつ、隣の拓海さんを盗み見る。
 目を細めて拓斗を見つめる顔はとてもやさしい。
 まるで……本当にパパみたいだ。
「あ、拓斗くん手を振ってるぞ」
 ドキッとして視線を拓斗へと戻す。滑り台のてっぺんに立ってこちらに手を振る拓斗に、手を振り返した。
 頰が熱い。拓海さんのことを意識しすぎたかもしれない。
丸半日、遊具で遊んだり、花畑を散策したり、追いかけっこをしたりと園内で過ごした。帰りは拓斗の好きなファストフードで夕食を食べて帰路につくことになった。
 
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