極上ドクターは再会したママとベビーを深い愛で包み込む
「あと……ひとつ心配なことが」
「なんだ」
「拓海さんのご両親は、私たちのことを認めないでしょう?」
「あのふたりには、俺は菜乃花以外とは結婚しないと言ってある。五年前からずっとだ」
きっぱり言い切ってくれても、不安が消えず、言葉に詰まる。
「……俺は養子だったんだ」
少しして、拓海さんは静かに語り始めた。
「六歳のとき、一番勉強ができるという理由で今の両親に引き取られた。父は顔を合わせれば勉強勉強だったし、母は躾の厳しいひとだった」
拓海さんはプロポーズしてくれた日、『子どもにめいっぱい愛情を注いでくれる女性と結婚したい』と言っていたけれど、その理由がわかった気がする。拓海さん自身が、あまり両親に愛されていると感じていなかったんだろう。
「ずっと親が敷いたレールの上を歩いてきたんだ。だから、自分の家庭を持つことには口を出させない。絶対に」
拓海さんは力強く言い放つ。そして私の右手に、大きな左手を重ねた。
「また一緒に遊びに行こう。いつも砂場ばかりじゃ味気ないからな」
甘えていいんだろうか。このやさしさに。いつか終わりが来るかもしれないのに。けれど私は、拓斗の楽しげな顔をもっと見ていたいし、拓斗を見つめる拓海さんの優しい表情ももっと見ていたい。
……三人で、一緒にいたい。
「……はい」
答えると、拓海さんは穏やかに微笑んだ。
「なんだ」
「拓海さんのご両親は、私たちのことを認めないでしょう?」
「あのふたりには、俺は菜乃花以外とは結婚しないと言ってある。五年前からずっとだ」
きっぱり言い切ってくれても、不安が消えず、言葉に詰まる。
「……俺は養子だったんだ」
少しして、拓海さんは静かに語り始めた。
「六歳のとき、一番勉強ができるという理由で今の両親に引き取られた。父は顔を合わせれば勉強勉強だったし、母は躾の厳しいひとだった」
拓海さんはプロポーズしてくれた日、『子どもにめいっぱい愛情を注いでくれる女性と結婚したい』と言っていたけれど、その理由がわかった気がする。拓海さん自身が、あまり両親に愛されていると感じていなかったんだろう。
「ずっと親が敷いたレールの上を歩いてきたんだ。だから、自分の家庭を持つことには口を出させない。絶対に」
拓海さんは力強く言い放つ。そして私の右手に、大きな左手を重ねた。
「また一緒に遊びに行こう。いつも砂場ばかりじゃ味気ないからな」
甘えていいんだろうか。このやさしさに。いつか終わりが来るかもしれないのに。けれど私は、拓斗の楽しげな顔をもっと見ていたいし、拓斗を見つめる拓海さんの優しい表情ももっと見ていたい。
……三人で、一緒にいたい。
「……はい」
答えると、拓海さんは穏やかに微笑んだ。