極上ドクターは再会したママとベビーを深い愛で包み込む
三人で手を繋いだまま、東京駅の外へ出る。
丸の内口には高層ビルがたくさんある。
拓海さんの話では、その中のひとつにテラス席で食べられる場所があるという。
エレベーターで上って、六階へ。
イタリアンのお店でピッツァをテイクアウトし、テラスへと出る。
テラス席のひとつに、ピッツァや荷物を置いた。
右側には東京駅の駅舎が間近に見える。
こんなの、今まで写真でしか見たことがない。
「すごい。拓斗、見て。東京駅だよ」
「えー?どこー?」
まだ背の低い拓斗には見えないか。
抱っこしようとしたら、私より先に拓海さんが拓斗を抱き上げた。
「これなら見えるだろう?」
「うん!みえた!」
拓斗は興奮しきりだ。
「反対側は皇居なんだよ。ここからだと見えずらいかな」
「こうきょ?」
「皇居はまだ難しくてわからないか」
拓海さんが苦笑いを浮かべる。
「篠宮先生と小鳥遊さん?」
不意に、知っている女性の声がした。
振り返ると、立っていたのは茉由ちゃんのママだった。
「やっぱり!小鳥遊さん、篠宮先生も!お久しぶりです!」
「お久しぶりです!茉由ちゃんはお元気ですか?」
「元気ですよー。今パパとこっちに……あ、来た来た」
茉由ちゃんのママの視線の先を辿ると、パパに抱っこされて女の子がやってくる。
パパとも顔見知りのため、互いに会釈を交わす。
茉由ちゃんは髪の毛を三つ編みに結んでいる。
入院当時の面影はあるものの、すっかりお姉ちゃんだ。
丸の内口には高層ビルがたくさんある。
拓海さんの話では、その中のひとつにテラス席で食べられる場所があるという。
エレベーターで上って、六階へ。
イタリアンのお店でピッツァをテイクアウトし、テラスへと出る。
テラス席のひとつに、ピッツァや荷物を置いた。
右側には東京駅の駅舎が間近に見える。
こんなの、今まで写真でしか見たことがない。
「すごい。拓斗、見て。東京駅だよ」
「えー?どこー?」
まだ背の低い拓斗には見えないか。
抱っこしようとしたら、私より先に拓海さんが拓斗を抱き上げた。
「これなら見えるだろう?」
「うん!みえた!」
拓斗は興奮しきりだ。
「反対側は皇居なんだよ。ここからだと見えずらいかな」
「こうきょ?」
「皇居はまだ難しくてわからないか」
拓海さんが苦笑いを浮かべる。
「篠宮先生と小鳥遊さん?」
不意に、知っている女性の声がした。
振り返ると、立っていたのは茉由ちゃんのママだった。
「やっぱり!小鳥遊さん、篠宮先生も!お久しぶりです!」
「お久しぶりです!茉由ちゃんはお元気ですか?」
「元気ですよー。今パパとこっちに……あ、来た来た」
茉由ちゃんのママの視線の先を辿ると、パパに抱っこされて女の子がやってくる。
パパとも顔見知りのため、互いに会釈を交わす。
茉由ちゃんは髪の毛を三つ編みに結んでいる。
入院当時の面影はあるものの、すっかりお姉ちゃんだ。