私はお守りじゃありません! ~現代の大奥で婚約バトル!? 呪われた御曹司が「君は俺のお守りだ」と甘えてきます~
「顔が見れたんですもの、今日はこれくらいで」
「そうね」
佳乃が言い、莉衣沙が同意した。
「コスモさん、また来ますね」
「ありがとう」
コスモが手を動かしたので、一鈴はその手をぎゅっと握った。
温かくて、うれしくて、また涙があふれた。
***
コスモを襲った実行犯は逮捕された。
ネットを介して雇われた男で、奪った金品はフリマアプリで売っていた。警察は地道な捜査でそれを見つけ、たどり、逮捕に至った。
だが、男を雇った主犯は不明のままだった。
***
屋敷に戻った一鈴は自宅に帰ると言い、ひきとめる穂希とケンカ寸前のやりとりをした。
が、結局は穂希が折れた。
せめて帰る前にドライブを、と言われて一鈴は了承した。
翌日、穂希は前とは別の車高の低い車で現れた。これも二人乗りだ。
「今度はなんて車なの?」
「君の勧めに従って国産だよ。光ヶ岡自動車のセイリュウだ」
「聞いたことない」
車高と値段が反比例に違いない、と一鈴は車を眺める。
フロントグリルは挑戦的に微笑している。低く平たいボンネットの両サイドがまるく膨らんでいるのが拍車をかけていた。ライトが獲物を狙う爬虫類のようだった。リアウィングは小さな羽のように中心から両サイドに伸びている。ドアは垂直に上がって開くシザーズドアだった。
「国産ならなんでもいいってわけじゃないのに。かっこいいけど」
「だろ?」
穂希はうれしそうに笑う。かっこいいだけに反応してるな、と一鈴はあきれた。
一鈴が乗ると、穂希はドアを閉めてくれて運転席に乗り込んだ。
「どうせ俺と結婚するんだから残ればいいのに」
道中でぶつくさと穂希が言う。
「私は結婚するなんて言ってません」
「愛人にしてくれとは言うのに? もうそれが君からのプロポーズってことで良くないか」
「便宜上じゃないですか」
赤くなった一鈴に、穂希は笑った。
「そうね」
佳乃が言い、莉衣沙が同意した。
「コスモさん、また来ますね」
「ありがとう」
コスモが手を動かしたので、一鈴はその手をぎゅっと握った。
温かくて、うれしくて、また涙があふれた。
***
コスモを襲った実行犯は逮捕された。
ネットを介して雇われた男で、奪った金品はフリマアプリで売っていた。警察は地道な捜査でそれを見つけ、たどり、逮捕に至った。
だが、男を雇った主犯は不明のままだった。
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屋敷に戻った一鈴は自宅に帰ると言い、ひきとめる穂希とケンカ寸前のやりとりをした。
が、結局は穂希が折れた。
せめて帰る前にドライブを、と言われて一鈴は了承した。
翌日、穂希は前とは別の車高の低い車で現れた。これも二人乗りだ。
「今度はなんて車なの?」
「君の勧めに従って国産だよ。光ヶ岡自動車のセイリュウだ」
「聞いたことない」
車高と値段が反比例に違いない、と一鈴は車を眺める。
フロントグリルは挑戦的に微笑している。低く平たいボンネットの両サイドがまるく膨らんでいるのが拍車をかけていた。ライトが獲物を狙う爬虫類のようだった。リアウィングは小さな羽のように中心から両サイドに伸びている。ドアは垂直に上がって開くシザーズドアだった。
「国産ならなんでもいいってわけじゃないのに。かっこいいけど」
「だろ?」
穂希はうれしそうに笑う。かっこいいだけに反応してるな、と一鈴はあきれた。
一鈴が乗ると、穂希はドアを閉めてくれて運転席に乗り込んだ。
「どうせ俺と結婚するんだから残ればいいのに」
道中でぶつくさと穂希が言う。
「私は結婚するなんて言ってません」
「愛人にしてくれとは言うのに? もうそれが君からのプロポーズってことで良くないか」
「便宜上じゃないですか」
赤くなった一鈴に、穂希は笑った。